ハルチカと地獄絵図の劇場と実写化について
※一番最後にハルチカの感想が書いてあります。人によってはネタバレ?と感じとられる所もあるので気をつけてください…!
初めてジャニヲタになってジャニーズがメインの映画を観に行った。
ハルチカである。
どんな年齢層の人がいるのかな~と劇場を見渡してみるとやっぱり中高生多めなのかな?と思いきや中央から後ろは中高生多め、前の列は何組か30代~50代が座っていた。
中央真ん中、私の隣には10代~20代であろう女性2人で左には誰もいなかった。
満席という訳ではないが、朝イチだし一日にハルチカの上映が5,6回程あるという事もあり半分ほどしか席は埋まっていなかった。
地獄絵図というのは言い過ぎかもしれないが、映画を楽しく静かに楽しみたい私としては地獄絵図だった。
上映中に怒鳴られている女の子達がいたのだ。
予告でも使われている佐藤勝利演じるハルタと橋本環奈演じるチカのバスでのシーン、窓ドンのシーンだ。
『ごめんチカちゃん!』
「キャー!!!!」
「ヤバくない!?」
と斜め後ろから聞こえてきたのだ。
私としては、うわ…凄い叫び声だな…これがジャニーズ映画では普通なのかな?
と思ってしまった。
何故ならば、映画が始まる前に"PとJK"の時にも所々黄色い悲鳴が聞こえてきたからである。
もしかしてこういう反応はジャニーズヲタ界隈では普通なのではないのか?
とまぁ、気にせず観ていたところ…
まずは観に来ていた老夫婦の旦那さんの方、4.50代ぐらいの客が怒鳴った。
そして店員さんが注意しに来たほどである。
すごくびっくりした!
何かギャップを感じてしまった。
それまで二次元界隈で漫画やアニメで存在しない相手にキャーキャーしていた私としては実際に存在するジャニーズ界隈に来て驚く事は沢山ある。
私は二次元ヲタクを10年ぐらいしているが、映画館はいつも静かだ。そして暗くなったら観客全員は口を閉じる。
私もアニメ映画以外は観に行く機会がほとんど無かったため、他の人間がどのようにして映画を楽しんでいるかどうかは知りもしなかった。
別に全員が全員悪いわけではない。
そして私も初めてのジャニーズの映画、こういう雰囲気なのかなと思ってしまった。
ていうか、何かこれが普通なのかな?
先程述べた通り、私は二次元の映画(Free!、黒子のバスケ、ラブライブ、ここさけ)やジャニーズがメインではない映画しか劇場では見た事がなかったため(溺れるナイフ、シネマ歌舞伎等々)どのような雰囲気が正解かが解らない。中には応援上映OKの作品もある。(詳しくはキンプリ、応援上映で検索!)(キンプリってジャニーズじゃないよ!)
私としてはもう二度とジャニーズ映画は映画館で観たくない、と思ってしまった。
たまたまそこにいたファンが悪かっただけでジャニヲタ全員が全員そういう訳ではないのはすごく解る。
しかし、お金を払って、時間を作って観ているのだ。
その大切な時間を不快に思ってしまった。
話は変わって、
ハルチカが実写映画になるとニュースが飛び込んできた時
私の二次元垢→「は?」「うわージャニーズの力借りようとしてるーwwww」「またアニメの実写化かよやめろよ」「なんでもかんでも実写化すればいいもんじゃない」「ハルチカってホモだぞ?やんのか?おい」
と、まぁ予想通りの批判ツイート
しかし、ジャニ垢の方は「初主演映画おめでとう!」「映画館通う!」「美男美女!」「楽しみ!」「ホルン弾くのとかすごーい!!」
こんな感じだ。
各界隈で色んな意見がある。
因みに現二次元ヲタの私からすると実写化は大賛成である。その作品の名前が知られて原作が売れたら作者にお金が入る。万々歳だ。悪い事ではない。経済が回るのは良い事だ。
そもそも実写化を批判する人の大体はその作品は自分のモノと勘違いしている輩が多い。しかも"二次元作品が邦画を助けている"と勘違いしてるヲタクもいる。それを倫理用語でいう同一視して自分を棚に上げて気持ちよくなっているのだ。
その作品は作者のモノだ。偉そうにならないでいただきたい。
(因みに二次元ヲタクだからとはいえ全員が全員実写化に猛反対という訳ではない、反対する人が悪目立ちしているだけだ。)
そういう人に限って
「え?花男って元々漫画だったの?」
「のだめってアニメもやってたの!?」というガチで中途半端なやつもいる。
もちろん、実写化して成功した作品も沢山あるし失敗した作品もある。
良い映画でも失敗はするし、内容がクソでも成功はする。
とりあえず批判するならまずは観てから言えと言いたい。
観たから言えるけど、進撃の巨人の映画はクソだった。
観たから言えるけど、ハルチカは素晴らしかった。
~以下は私の映画の感想です~
予想外だった。
思っていた映画と違った、良い意味で裏切られた。
というかこういう内容でこういう演出でこういう話になったのかと。
青春純愛ラブストーリーという訳ではなかった。
そこがいい!!!!
原作と違うけど全然そういうのもいい!!どうでもいい!!って思えるような話で感動した。
観に行く前の私「勝利君と環奈ちゃんがラブラブすんのかな~部活を通してお互いの事好きになって行く感じ?やっぱ2人にスポットあたるんだろうな~」
全然違った。
本当にリアルだった。
私自身は部活に入っていなかったけど
葛藤とか、思春期ならではの悩みとか、関係性だったり雰囲気だったり…
主演2人の顔面なんて良い意味で気にすることが出来なかった。
でもあの2人じゃないと出来ないと思った。
幼さが残っているがこれから芸能界を生き抜いていくであろう、大人なようで、まだ子供のような佐藤勝利と橋本環奈にしか演じられないと思った。
佐藤勝利の20歳だが余裕で制服を着こなせるスタイルと高すぎず低すぎない声。幼さ残る顔立ちだがどこか大人っぽく、ホルンも練習して控えめなハルタを演じきった。
一方の橋本環奈は、何とか年に1人の美女と言われていて容姿は抜群で、真摯にフルートに打ち込んだり気が強い所があったり…そして佐藤勝利と並んだ時の身長差が妙にリアルな男子高校生と女子高校生を見事に再現できていた。
ハルチカはミュージカルみたいだった。
演奏のシーンが沢山あり、最後はチカがフルートのソロパートを出来るようになるまで吹奏楽部全員で何度も何度も演奏をしなおすシーンがあった。
凄かった。学校全体に吹奏楽部のメンバーがいて、一つの教室だけを使わずに学校という私達もかつて学んだ勉強の場所を使い、吹奏楽部の絆を表現のために利用するという素晴らしい演出だった。
映画が終わった後、
「いや、もうスタンディング・オペレーションっすね!!!もう一回観に行きましょ!!!」by岸優太
と、私の中の岸優太が褒め称えていた。